ご挨拶
謹啓 暦の上では春となりました。
この度、日本循環器学会関東甲信越支部主催 第8回心肺蘇生法市民公開講座の大会長を拝命いたしました、自治医科大学附属さいたま医療センターの藤田英雄でございます。
最近の統計データによると、わが国では年間約6~8万人が心臓突然死で亡くなっており、これは一日に換算すると約200人とかなりの数にのぼります。 突然誰かに心肺停止が起きたとき、そこに居合わせた方がいかに早くCPR(心肺蘇生法)とAED(自動体外式除細動器)を行うかによって、命を救い、また社会復帰できる可能性が格段に高まります。
AEDについては2004年一般市民でも使用できるようになって以来、公共の場での使用事例が増加しています。例えば、2019年には一般市民によるAEDの使用件数が2,102件に達しました。心原性心肺停止の傷病者に対してAEDを使用した場合の1か月後の生存率は53.5%と、使用しなかった場合の11.4%に比べて約4.7倍も高いことが報告されています。
このことからも現場に居合わせた一般の方々の行動がいかに重要であるかがご理解いただけるかと思います。
本市民公開講座では、特別講演として救命救急領域の第一人者である さいたま赤十字病院院長 清田和也先生に心肺蘇生の基本と重要性についてお話をいただき、僧侶であり医師でもある、とげぬき地蔵尊高岩寺住職の来馬明規先生からはわかりやすく楽しい心肺蘇生のお話をいただきます。実技実習では、モデルをつかった心肺蘇生法の実技、AEDの使い方などを実体験していただきます。
本市民公開講座の趣旨をご理解頂き、この機会に是非とも多くの市民の皆様にご参加頂きますようお願い申し上げます。
謹白
日本循環器学会関東甲信越支部主催
第8回心肺蘇生法市民公開講座
会長 藤田英雄
自治医科大学附属さいたま医療センター
総合医学第1講座(循環器内科)教授
開催概要
日本循環器学会関東甲信越支部主催 第8回心肺蘇生法 市民公開講座
日時 | 2025年11月予定 |
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会場 | 埼玉県さいたま市大宮区 |
会長 | 藤田 英雄(自治医科大学附属さいたま医療センター総合医学第1講座(循環器内科)教授) |
テーマ | あなたの勇気が命を救う |
参加費 | 入場無料(先着100名 ※事前参加申込制) |
主催 | 一般社団法人 日本循環器学会関東甲信越支部 |
お問合せ先
第8回心肺蘇生法 市民公開講座 運営事務局
有限会社ビジョンブリッジ 内
電話番号:03-5946-8572
E-mail:jcs-kanto@supportoffice.jp