支部長あいさつ

支部長:清水渉

日本循環器学会関東甲信越地方会
支部長 清水 渉
(日本医科大学大学院医学系研究科 循環器内科学分野)

このたび、一般社団法人日本循環器学会関東甲信越地方会支部長を拝命いたしました。80年以上の伝統を持つ日本循環器学会は、会員30,009名を擁す我が国でも最大規模の医学会です。全国に9つの支部を持ち、それぞれが各地域で支部としての活動をしております。そのうち関東甲信越支部は正会員数9,364名、循環器専門医5,395名が在籍する本学会最大の支部です。

超高齢化時代を迎えている我が国では、心疾患と脳血管疾患を合わせた循環器系疾患の死亡者数は、死因の第1位である癌に匹敵するものであり、社会的にも大きな問題となっています。このため、日本循環器学会支部会の活動も大変重要となってきております。関東甲信越支部会の活動としては、年4回の地方会の開催を中心に、会員相互の学術的な意見交換を行っています。地方会には毎回約1,000人に及ぶ会員が参集し、症例発表、教育講演の他に、小室前支部長が開設されたStudent Award/Resident Award/Clinical Research Award/Case Report Awardの4つの賞では、毎回活発な質疑応答がされています。

地方会以外の支部活動としては、救急蘇生に関するACLS、BLSがあります。日本循環器学会では対象とする疾患の性質上救急医療を活動の柱の一つとしており、年間300回以上の講習会を開催しています。

支部委員会の活動として、ダイバーシティ推進委員会を中心に、女性循環器医師の活躍の場を広げることを目的としたダイバーシティ・フォーラムを定期的に行っています。また、予防委員会(救急啓発、禁煙推進を含む)を中心に、一般市民への啓発活動として救急医療に関する市民公開講座も毎年行っています。その他、学術委員会、情報・広報委員会、チーム医療委員会、地方会あり方検討委員会も、それぞれの活動を行っております。

また今回、新たに循環器病対策推進委員会を立ち上げました。ご存じのように、2018年12月に脳卒中・循環器病対策基本法が可決、昨年12月に施行され、現在、循環器病対策推進計画が作成されています。今後は閣議決定された後に、各都道府県で、それぞれの地域の実情に合った法の運用がされていきます。日本循環器学会として関東甲信越支部でも今後取り組んでいかなくてはならない喫緊の課題として、委員会を立ち上げた次第です。

日本循環器学会は、これまで、循環器領域における医療体制、予防・啓発、人材育成、研究など様々な分野で活動をしてきました。本支部においてもさらにこれらの活動を活性化することで、社会からのニーズに応えていきたいと思います。会員の皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

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