情報・広報・啓発委員会より

第276回 日本循環器学会関東甲信越地方 プログラム

プログラム(PDF)

第276回日本循環器学会関東甲信越地方会を終えて(報告)

 第276回日本循環器学会関東甲信越地方会は、6月14日(土曜日)、東京ステーションコンファレンスを会場として開催されました。当日、会場周辺は終日、あいにくの雨となりましたが、1508名 (Web参加478名を含む)という大変、多くの皆様に学会へご参加をいただき、盛大な活気コきました。
 関東甲信越地方会は今大会より、他の循環器学会支部地方会と同様、完全ハイブリッド開催へ移行いたしました。遠方の会員の皆様の学会参加が容易になったことは嬉しいことであります。本会でもこの開催様式への移行はスムーズに行われ、Web配信されていたセッション(第1会場)も、御視聴の皆様へ確実にお届けできたとものと考えております。また、予定いたしました一般演題111題、8セミナー(会長企画セミナー2セッション、教育セミナー2セッション、ダイバーシティフォーラム、学術委員会企画セッション、心不全療養指導士セッション、循環器病対策推進セッション、ランチョンセミナー5セッション、デザートセミナー3セッション)30講演、臨床心臓解剖ハンズオンセミナー(2セッション)2講演も問題なく終了し、次の時代をリードする循環器領域の皆様のハイレベルなディスカッションをお聴きすることができました。
 確かに、このようにハイレベルの情報発信を行うことは学会の大きな役目でありますが、一方で、基本に立ち戻って今ある基本的な情報を見直し、練り直し、次の世代に伝えていくことも学会のもう一つの役目と考えました。
 この意味で、今回、「心臓構造から再考する循環器診療」を大会テーマとし、いつの時代にも必要とされる「心臓構造」に焦点をあて、参加者の皆様、とりわけ若い世代に興味をもっていただけるような多くの試み(パネル展示・実心臓を用いた心臓解剖ウェットラボなど)を企画いたしました。この基礎的内容から構築していくディスカッションは、若い世代にそれなりに循環器診療の魅力を感じていただけたのではないかと自負いたしております。
 また、一般演題、ご講演の中にも、次世代を育てる方向性を意識してご発表いただいた演題も数多く見受けられ、本会の懐の深さを感じるところでありました。
 昨今、「若い世代の循環器離れ」が危惧されております。本第276回日本循環器学会関東甲信越地方会が、これからの循環器医療を担う若い世代の皆様に「思いがけない発見と、新たな展開」を提供した場であったことを願うばかりであります。
 本地方会開催にあたり事務局で支えていただきました私の出身教室の日本医科大学付属病院循環器内科浅井邦也教授、岩崎雄樹准教授、村田広茂講師、医局の皆様、そして運営事務局できめ細かなご指導をいただきました(有)ビジョンブリッジの橋本 恵様をはじめとするスタッフの皆様へ心より御礼を申し上げたいと存じます。

セントマーガレット病院 内科・循環器内科
井川 修

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