第265回 日本循環器学会関東甲信越地方 プログラム
第265回 日本循環器学会関東甲信越地方会の報告
2022年9月3日に第265回日本循環器学会関東甲信越地方会を、東京ステーションコンファレンスにて開催させていただきました。新型コロナ感染症が鎮静化するまえではありましたが、完全Onsite形式で地方会を行いました。地方会が完全Onsiteで行われるのは2年7か月ぶりでしたが、600名以上の来場者があり、どの会場も盛況でした。ご参加いただいた方々には、この紙面をかりて、改めて御礼申し上げます。
さて、今回の地方会には、会長企画セッションふたつ、教育セッションふたつ、研修医セミナー、Student、Resident、Clinical Research、Case report、の四つのAwardセッション、一般演題、学術委員会企画セッション、ダイバーシティフォーラムと非常に多彩な内容を企画しました。会長企画セッション1では、社会の高齢化に伴い増え続けている心房細動をテーマに取り上げました。会長企画セッションIIでは、ISCHEMIA試験後のPCIをテーマに取り上げました。教育セッションIでは、診断、治療法が次々に刷新される二次性心筋症を取り上げました。教育セッションIIでは、心不全パンデミックの時代に突入し、次々と臨床現場に上市される心不全薬物治療について解説いただきました。その分野の最先端の先生方に講演をお願いしましたが、どのセッション、セミナーも充実した内容でした。
一般演題では、119題の演題応募をいただきました。この中から、地方会支部役員に査読していただき、各AWARD候補5人を選出しました。当日のAWARDセッションは熱戦で、甲乙つけがたいものでした。学生、研修医、循環器医師の発表は素晴らしく、この地方会のレベルの高さを感じました。応募いただいた学生、研修医、循環器医師には、改めて御礼申し上げます。
Onsiteの学会の醍醐味は、日頃の診療の中で実践している治療、追及している研究および教育を発表することにより、その場の議論を通して、評価、批判及び同意をえて、学問のさらなる進化を目指すことだと思います。今後、この地方会から新しい、若い力が発掘され、どんどん成長し、発展していただければ、素晴らしいことだと思います。そのことがますますこの地方会が活性化してゆく力になるだろうと思います。
最後になりますが、本地方会を開催するにあたっては、昭和大学江東豊洲病院循環器内科のスタッフ、学会事務局、および関係企業の方々には、本当にお世話になりました。改めて御礼申し上げます。
昭和大学江東豊洲病院循環器内科
丹野 郁