情報・広報・啓発委員会より

第264回 日本循環器学会関東甲信越地方 プログラム

プログラム(PDF)

第264回 日本循環器学会関東甲信越地方会の報告

第264回地方会は令和4年5月30日(月)から令和4年6月4日(土)に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止の観点から、Web開催(オンデマンド配信、一部LIVE配信)とさせていただきました。

一般演題はⅫセッションで合計80題ご発表頂きました。いずれも大変興味ある内容で、COVID-19ワクチン接種後に関する報告が通常より多かったのが印象的でした。会長企画セッションは2つ企画致しました。1つは各都県での‘循環器病対策推進の取り組み;進捗報告’についてご報告頂き、それぞれの地域の状況を知る貴重な機会を得ました。もう一つは‘不整脈治療最前線’をテーマにニューハート・ワタナベ国際病院ウルフ-オオツカ低侵襲心房細動手術センターの大塚先生に「ウルフ-オオツカ法;非弁膜症性心房細動に対する完全胸腔鏡下手術」、杏林大学の副島先生に「リードレスペースメーカ:現状と未来への期待」というタイトルでご講演頂きました。いずれもトピックス満載で不整脈治療up dateに大変役立つ内容でした。教育セッションⅠでは、高齢化社会とともに増え続ける不整脈と心不全に関して‘心不全と不整脈を合併した患者管理-不整脈医と心不全医の立場から’をテーマに心不全医の立場から東邦大学の木内先生に、不整脈医の立場から埼玉医大国際医療センターの池田先生からご講演頂きました。教育セッションⅡでは‘心不全を心臓超音波検査で診る’というタイトルで左室駆出率以外での心エコー図での心不全指標について、東海大学の永井先生から「心不全を心エコー図検査で深く評価する」、慶応義塾大学の水上先生から「心不全指標を簡便に計測する」というタイトルでご講演頂きました。Ⅰ・Ⅱ両講演ともに循環器疾患診療にかかわる若手医師の明日からの日常診療に直ちに役立つ内容であったと思います。生物統計セミナーでは、‘明日から使える医療統計’をテーマに東京医療センターの新美先生と横浜市立医大の清水先生にご講演頂きました。統計学に留まらず、どのように医学論文を記載するか、日常の循環器診療におけるクリニカルクエスションから臨床研究を組み立てるといった一連の活動をどのように行うのかといった普段聞く機会がない重要なテーマをご講演頂き、これから論文作成を始めようとする若手循環器医にぜひ聞いて欲しい素晴らしい内容でした。心臓リハビリテーション学会関東甲信越支部地方会とのジョイントセッションでは‘症例から考える心臓リハビリテーション;U40心不全ネットワークからの疑問に心リハのプロが答えます’をご企画頂き、様々なメディカルプロフェッショナルの方々からレクチャーを頂きました。今後も多くのコメディカルの方が本会参加されることを期待致します。Awardセッションでは、審査委員による第一次書類審査の選考後、ライブ発表と質疑応答を配信致しました。4つの分野から最優秀賞、優秀賞が決まり、どの演題も素晴らしい内容でとても感銘を受けました。さらにスポンサードセミナーも6講演を企画、それぞれの循環器領域におけるトピックスをご紹介できました。学術委員会企画は‘冠動脈疾患患者における非心臓手術の周術期管理を考える’をテーマに第11回ダイバーシティフォーラムは‘第6回めざせ循環器専門医!循環器専門医対策セミナー’をテーマに講演を企画頂きました。これら企画セッションは、日頃から大変関心が高い内容であり、ご企画頂いた皆様のご尽力に感謝申し上げます。

今回はWeb開催でしたが、966名の参加登録を頂きました。本会で学んだことがご参加頂いた皆様方の今後の活動の一助になりましたら幸いです。

最後に全ての発表者の先生・医学生、座長や審査を行って頂いた先生ならびに参加者の皆様に心より御礼を申し上げまして、第264回日本循環器学会関東甲信越地方会のご報告とさせていただきます。

埼玉医大国際医療センター 心臓内科
村松 俊裕

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