情報・広報・啓発委員会より

第263回 日本循環器学会関東甲信越地方 プログラム

プログラム(PDF)

第263回 日本循環器学会関東甲信越地方会報告

第263回日本循環器学会関東甲信越地方会は令和4年2月26日(土)に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止の観点から、完全オンライン(Live)形式での開催とさせていただきました。

一般演題はXセッションで合計92題ご発表いただきました。いずれも大変興味深い演題でした。会長企画セッションは2つ企画いたしました。1つは“心血管イベントの予防とハイリスク患者の予測医療:東邦大学からの話題提供”です。スタチンのイベント予防に対して再考するよい機会になったのではないかと思います。また予測医療としてのCAVIや画像(CTや核医学)の可能性について最新の情報が得られたのではないかと思います。もう1つの会長企画セッションは、循環器医としては多くの臨床の場で遭遇する“慢性冠動脈疾患患者に対する治療戦略update”を取り上げました。ガイドライン作成に携わっていらっしゃる先生方のご講演により慢性冠動脈疾患の診断と治療の最新の情報と将来の方向性が見えてきたのではないかと思います。教育セッションの1つとして“循環器病克服のための基礎研究のすすめ”を取り上げました。レベルの高い内容で、制限時間をオーバーする活発なディスカッションが行われました。基礎研究の魅力が伝わったと思います。もう1つの教育セッションの“成人先天性心疾患診療Update”では日常臨床で役に立つ最新の情報が得られたとのご感想を多くの先生方からいただきました。生物統計セミナーでは、わかりやすく統計学をご講演いただき私自身も大変勉強になりました。ダイバーシティーフォーラムでは最新の留学事情についてのご講演がございました。当初は海外からもご参加いただける予定でしたがコロナの影響で断念せざるを得なかったことは残念でした。しかし、留学を希望している先生には大変参考になったと思います。デバイス開発セミナーはぜひ若手の循環器医に聞いてほしい素晴らしい内容でした。学術委員会企画セッションおよび第一回関東甲信越心不全ネットワークでは心不全のトータルケアと多職種によるチーム医療についての取り組みをご紹介いただきました。今後もより多くのコメディカルが本会に参加されることを期待したいと思います。4つのアワードセッションでは、レベルの高い発表がおこなわれ、座 長の先生方のお力添えのもとに審査員の先生方により、最優秀賞と優秀賞が選定されました。受賞された先生は励みになったと思います。スポンサードセミナーも14セミナーございました。トピック満載で循環器診療に役立つものばかりでした。協賛企業の皆様のご協力に感謝いたします。

 最後にご発表していただいた先生、医学生、および座長や審査の労をお取りいただいた先生ならびにご参加いただいた皆様に厚く御礼を申し上げまして、第263回日本循環器学会関東甲信越地方会のご報告とさせていただきます。

東邦大学医学部内科学講座循環器内科学分野(大橋)
諸井 雅男

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