第261回 日本循環器学会関東甲信越地方 プログラム
第261回 日本循環器学会関東甲信越地方会報告
第261回地方会は令和3年9月6日(月)から12日(日)まで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第5波による全国への感染拡大が収束に向かう中での開催となりました。一般演題は1週間のオンデマンド配信、4つのアワードセッションとスポンサードセッションはLIVEでの開催といたしました。900名を超える皆様がご参加下さり、学会各位の皆様、会員の皆様、共催セミナー企業の皆様に多大なご支援を賜りましたこと、深謝申し上げます。
今回は、聖マリアンナ医科大学主催という事で、「Diversity & Inclusion」をテーマに、教室員一同からアイデアを集め、我々が日常臨床で大切にしていること、メディカルスタッフとの協働、循環器内科医を目指す若手への教育プログラムを中心に企画いたしました。日本心エコー図学会、日本不整脈心電学会との企画セッション、日本心臓リハビリテーション学会関東甲信越支部地方会とのジョイントセッションでは、多職種の皆様がもつ様々な着眼点に由来するご講演をいただくことができました。今回の学会テーマを具現化できたセッションの1つが「研修医セミナー」です。循環器診療を極めていきたい若い先生方に聞いていただきたい内容を絞ったセッションを形にすることができました。研修医以外の先生方にも楽しんでいただけておりましたら幸いです。
スポンサードセッションは13講演が実現でき、循環器の様々な分野をご紹介できたと思います。全て、素晴らしい講師の方にお願いすることできました。Webの利点を活かし、和歌山県立医科大学の赤阪隆史教授から、FFR30周年を記念したご講演をいただき、大変重みのあるセッションとなりました。最終日には本学救急医学の藤谷茂樹教授より、COVID-19下における心血管疾患に関してご講演いただきました。国内有数の重症COVID-19 患者管理の実績をご提示いただき、約10%で心血管合併症を新規に発症する現状をご報告下さいました。
アワードセッションでは座長、審査委員長、審査委員の諸先生のご尽力により、Student, Resident, Clinical Research, Case Reportの4つの分野から、最優秀賞、優秀賞が決まりました。迅速な審査にご協力下さいました先生方、有難うございました。受賞された皆様のますますの発展を祈念しております。
LIVE配信、オンディマンドによる完全Webでの開催となり、直接会場でお目にかかれませんでしたが、地方会を開催できましたことは、ひとえに皆様のご協力のお陰と存じます。ご参加いただきました先生方へ、教室員一同、厚く御礼申し上げます。 今回の試みが今後の若手循環器医師の育成、多職種の理解とより良い連携に発展できましたら幸いです。
最後になりますが、COVID-19感染症パンデミックの1日も早い収束を願っております。
聖マリアンナ医科大学 循環器内科
明石 嘉浩