情報・広報・啓発委員会より

第253回 日本循環器学会関東甲信越地方会報告

2019年9月28日(土)ステーションコンファレンス東京5階において、第253回日本循環器学会関東甲信越地方会(会長:日本大学 循環器内科学 松本直也)が開催されました。

晴天に恵まれて1,103人もの先生方にご参加いただきました。会を盛り上げて頂きまして先生方には深く感謝しております。御茶ノ水にあります日本大学病院の医局員をはじめ、本院であります医学部附属板橋病院の医局員、関連病院の部長や旧知の先生方にも助けて頂き、100題を越える一般演題の座長を構成しました。

今回の地方会においては、種々の新しい試みをさせていただきました。これまでにないセッションとしては日本心臓血圧研究振興会とのコラボレーション企画です。このセッションでは榊原記念研究助成の研究発表が行われ地方会に新たなリサーチ発表の機会を与えるものとなりました。また特別講演では厚生労働省健康局がん・疾病対策課長補佐であります安井治代様をお迎えし、「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法を受けて」というタイトルでご講演を頂きました。会場には学会の念願であった法律の制定に対する期待が聴衆にあふれていました。

当地方会では初めてですが、上村夕香理先生をお招きして生物統計セミナーを開催することが出来ました。私は出入り口近くに座って聴いておりましたが、会場を訪れた方から「統計セミナーなんてやってるんだー」という驚きの声が聞こえました。

日本循環器学会からの推薦で5カ年計画セッションとして阪大の谷口達典先生から「シリコンバレー流イノベーション手法バイオデザインに学ぶデバイス開発」という興味深いタイトルでご講演を頂きました。また私のライフワークであります心臓画像診断の分野では「症例から考える循環器画像診断の効果的な用法」と題して関西医科大学の竹花一哉先生よりレクチャーを賜り、これは少しでも画像診断の面白さを若手医師に実感してもらいたいという思いから企画したセッションです。更には高血圧治療ガイドライン2019解説「新しい高血圧治療ガイドラインと血圧管理:主治医の役割とジレンマ」と題して日野原記念クリニック所長の久代登志男先生よりご講演を頂きました。ガイドラインのエッセンスと多くのCQ解説はまさに明日の診療に役立つ情報として届いたのではないでしょうか。多くの教育講演に加えCRTセミナーも午後からの参加者にとって有用でした。

最後にAwardセッションでは多くのベテラン・教授の先生方に審査員としてご足労頂き感謝申し上げます。

諸先生方、企業の方々、事務局および医局員のおかげで無事、第253回地方会を開催できましたことに改めて御礼申し上げます。

日本大学医学部内科学系循環器内科学分野
松本 直也

集合写真 会場の様子

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