第252回 日本循環器学会関東甲信越地方会報告
2019年6月15日(土)ステーションコンファレンス東京において、第252回日本循環器学会関東甲信越地方会(会長:千葉大学 循環器内科学 小林欣夫)が開催されました。
あいにくの荒天でしたが、開催数日前からの頻繁のメールでのお知らせも功を奏したようで、1,319人もの多くの先生方にご参加いただけました。ご参加いただいた先生方に深く感謝いたします。
今回の地方会においては、様々な新しい試みをさせていただきました。教育セッションにおいては、会場毎にテーマを設けさせていただきました。“極める!”をキーワードとし、「重症心不全治療を極める!」、「心房細動治療を極める!」、「リスクファクター管理を極める!」をテーマとして著名な演者にご講演をいただき、各会場ともにほぼ満席で、特に「重症心不全治療を極める!」の会場では立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。
心臓リハビリテーション学会関東甲信越支部との合同シンポジウムも初めて開催させていただきました。心臓リハビリテーション学会関東甲信越支部の全面的なご支援をいただき、非常に充実した内容で、大変好評でした。また、第2回ダイバーシティーフォーラムでは、「We shall overcome. 心が折れそうになった時、私はどうやって克服したか」とのタイトルで、女性医師の実体験が紹介され、多くの女性医師や上司の先生方の参考になったものと思われます。さらには、若手医師を対象として、「留学希望者集まれ!留学ノウハウ.留学準備、現地での生活など、経験者が語る!」のセッションを設けました。留学希望の先生方の参考になったことを期待しています。
一般演題も興味深い症例が多く発表されました。今回は多くの座長を若手・中堅の医師にお願いしましたので、フレッシュな顔ぶれだったのではないでしょうか。また、PCIのセッションでは、こちらも初めての試みとしてディスカッサントをつけてみました。また、恒例の各Awardセッションも非常にレベルの高い内容で、審査員の先生方も採点にお悩みになったことと思います。
新しい試みを行った地方会でしたが、1,300名を超える参加者があったことは、ある程度成功だったのではないかと考えています。これもひとえに多くの先生方やスタッフのご協力があってのことです。みなさまに深く感謝しています。
千葉大学大学院医学研究院循環器内科学
小林 欣夫