大会長挨拶

慶應義塾大学産婦人科
田中 守

第46回日本女性栄養・代謝学会学術集会の会長のご指名を受けました慶應義塾大学産婦人科の田中 守です。本学会は、日本産科婦人科学会の栄養問題委員会の委員の有志の先生方が産婦人科領域における栄養と代謝を学問的に研究するために開かれた、大変歴史があるものです。

妊婦の栄養と胎児の発育から更年期の女性の骨代謝、さらには、Developmental Origins of Health and Disease (DOHaD)学説の浸透に伴う世代を超えた栄養管理の問題など幅広い学術分野へと発展してきました。

この栄養・代謝という概念にも多くの基礎的な知見が導入され、その領域も基礎研究者から産婦人科、小児科、内科、精神科の臨床へと展開してきております。この度、第46回日本女性栄養・代謝学会学術集会では、「胎児エコーがつなぐ次世代の健康」をメインテーマに新しい切り口での女性の栄養・代謝を考えてみようという試みにしました。

また、2019年の神戸での第43回日本女性栄養・代謝学会学術集会より3年ぶり実開催を目指して、教室員一同、お茶の水の地にお迎えすべく、頑張って準備を進めております。是非、一人でも多くの方にご参加いただきたくご案内申し上げます。