プログラム

Dr. Rifat Atun

Professor of Global Health Systems at Harvard University and the Faculty Chair of the Harvard Ministerial Leadership Program

In 2008-12 he served as a member of the Executive Management at the Global Fund, Switzerland, as Director of Strategy. He is a visiting professor at University of Kyoto, Japan. His research focuses on health system performance, transformation and innovation. He has published more than 400 papers in leading journals, such as NEJM, Lancet, Lancet Oncology and JAMA. In 2020, he was recognized by the Web of Science as one of the World's Highly Cited Researchers.

山藤 栄一郎

福島県立医科大学総合内科　臨床感染症学講座　教授
北福島医療センター総合内科・感染症科

山梨大学医学部卒業。亀田総合病院で研修後、同院総合診療・感染症科（後の総合内科）にて診療、教育の中心的役割を果たす。その後長崎大学熱帯医学研究所臨床感染症学分野助教としてリケッチア症研究、肺炎研究に携わり、2020年10月より現職。リケッチア症研究および多施設肺炎研究にて多数の執筆に関わる一方、厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班のメンバーの一員として、長崎で停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカ号の新型コロナウイルス集団感染に対して、スマートフォンアプリを利用した健康管理システムを構築・導入し、効率的な感染対策によって感染収束に貢献した。

康永 秀生

東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学 教授

1994年に東京大学医学部医学科を卒業、6年間主に外科系の臨床に従事した後、東京大学大学院医学系研究科博士課程（公衆衛生学）に進む。その後、東京大学助教、特任准教授を経て、2013年より現職。専門領域は臨床疫学、医療経済学であり、特に大規模なリアルワールドデータを用いた臨床研究などに力を入れ、毎年50－60編の原著論文を継続的に出版している。

近著に「超入門！スラスラわかる リアルワールドデータで臨床研究」（金芳堂,2019)、「超絶解説！医学論文の難解な統計手法が手に取るようにわかる本」（金原出版,2019)、「経済学を知らずに医療ができるか!? 医療従事者のための医療経済学入門」(金芳堂,2020)、など。

栗田 宜明

福島県立医科大学附属病院 臨床研究教育推進部
福島県立医科大学 大学院医学研究科 臨床疫学分野 特任教授

若手の臨床家や研究者の皆さんへ。臨床研究のネタは、日常臨床の現場に転がっている。臨床家が日常臨床の現場で感じた素朴な疑問が、そのままクリニカルクエスチョンになりうる。つまり臨床研究は、日常臨床からすでに始まっているのである。 臨床研究のはじめの一歩は、症例報告である。症例報告とは、注目すべき臨床所見や経過、確定診断に至るプロセス、試行的治療による期待以上の(あるいは期待外れの)効果、想定外の有害事象など、1人または少数の患者の記録を簡潔明瞭に総括し、その臨床的意義や背後にあるbiologically plausibleあるいはclinically plausibleなメカニズムについて考察を加えた報告である。

本講演では最初に、症例報告論文のまとめ方を解説する。若手の臨床家の皆さんには、症例報告を学会発表だけに終わらせず、論文化することを推奨する。症例報告論文は、疾患の予防・診断・治療のヒントを生み、臨床研究へと発展させる契機にもなりうる。 次に、症例報告の経験を活かし、大規模な記述研究や効果比較研究などの臨床研究に発展させる方策について解説する。若手研究者たちが実際に、症例報告からクリニカルクエスチョンを編み出し、大規模な臨床研究を実践し、原著論文出版にまでこぎつけた実例を複数紹介する。若手の臨床家・研究者の皆さんは、本講演内容をヒントに、自らの手で症例報告から臨床研究につなげることに果敢にチャレンジしていただければ幸いである。

座長： 栗田 宜明
福島県立医科大学附属病院 臨床研究教育推進部、福島県立医科大学 大学院医学研究科 臨床疫学分野 特任教授

講師： 康永 秀生
東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学 教授

濱口 杉大

福島県立医科大学 総合内科 教授
福島県立医科大学　臨床研究イノベーションセンター　副センター長

新潟大学医学部卒、天理よろづ相談所病院にて初期研修、市立舞鶴市民病院にて総合内科研修後、約6年間、北海道の離島を含む複数の僻地で地域医療に従事。2006年からロンドン熱帯医学衛生大学院校で熱帯医学修士課程を修了し、同時に熱帯医学ディプロマ（DTMH）を取得。2007年から内科医が総辞職した江別市立病院の総合内科立ち上げの中心となり、多くの専攻医が集まり病院の復帰と研修環境の構築に貢献した。その後長崎大学熱帯医学博士課程でベトナムの不明熱研究を主導し博士課程を修了。2016年10月から現職。

日本内科学会総合内科専門医。米国内科学会上級会員（FACP）。

私は以前、大学院生として長崎大学熱帯医学研究所の臨床感染症学分野にお世話になりました。その当時、ベトナムのハノイにある国立病院の感染症病棟で臨床研究を立ち上げるべく現地に向かいました。しかし当初は言葉もあまり通じない途上国の病棟で、私はどうしたらよいか分からず途方に暮れる日々がつづきました。

そんなある日、小さな、しかし非常に記憶に残るできごとがありました。それをきっかけに現場の臨床医たちとともに臨床研究を立ち上げることができました。このことが私の原点となり、臨床医としておこなう臨床研究の大きなモチベーションになっています。私の小さな体験をご紹介し、今回の年次学術大会のテーマ、「原点回帰－患者に始まり、患者に還る－」をもう一度皆様と確認できればと思います。

座長： 福原 俊一
京都大学名誉教授、Johns Hopkins大学客員教授、福島県立医科大学 副学長

講師：濱口 杉大
福島県立医科大学 総合内科 教授
福島県立医科大学　臨床研究イノベーションセンター　副センター長

予防・医療・介護など、健康を支える仕組み（ヘルスシステム）は、健康課題の多様化、複雑化、時間的変化によって、限られた資源で対応するのが困難になっている。そこで、ヘルスシステム内に蓄積されるデータを活用して、健康やシステムの課題をタイムリーに抽出し、改善するための介入を現場に実装、検証する「疫学の社会実装」が求められている。 本セッションでは、疫学と臨床医学、情報学、経済学、行動科学が連携し、データとエビデンスに基づき、社会的な健康課題の解決を目指す「ラーニング・ヘルスシステム」について、大規模ヘルスデータ上での実験と疑似実験のハイブリッドデザインなど新たなアプローチや具体的なアクションを紹介する。

座長： 竹島 太郎
福島県立医科大学　白河総合診療アカデミー

講師： 福間 真悟
京都大学大学院医学研究科　人間健康科学系専攻

福間 真悟

京都大学大学院医学研究科　人間健康科学系専攻

川上 浩司

京都大学 医学研究科
社会健康医学系専攻健康解析学講座薬剤疫学 教授

医師、博士（医学）。1997年筑波大医卒、米国食品医薬品局（FDA）にて臨床試験審査官、研究官を歴任後、東京大（医）客員助教授を経て、2006年に33歳で京都大教授（医学研究科・社会健康医学系専攻）。2010年京都大学理事補（研究担当）。現在、政策のための科学ユニット長、臨床研究者養成（MCR）コースディレクター、慶應大（医）客員教授等を兼務。臨床疫学、薬剤疫学、健康ライフコースデータの基盤整備に尽力。

伊藤 由希子

津田塾大学総合政策学部 教授

神奈川県生まれ。2001年東京大学経済学部卒業。2006年米国Brown大学経済学博士課程修了・同経済学博士(Ph.D.)。東京学芸大学准教授を経て、2018年より現職。一橋大学医療政策・経済研究センター(HIASHealth)客員研究員、東京医科歯科大学医学部非常勤講師、三重大学医学系研究科リサーチアソシエイトを兼務。

2015年から内閣府「経済財政諮問会議 経済・財政一体改革推進委員会」委員、2018年より内閣官房「行政改革推進会議 歳出改革ワーキンググループ」委員を務める。

近藤　尚己

京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻社会疫学分野 主任教授、医師・博士（医学）。

専門は社会疫学・公衆衛生学。2000年山梨医科大学医学部医学科卒業。卒後医師臨床研修後、山梨医科大学助教・同講師・ハーバード大学フェロー、東京大学准教授などを経て現職。近著：「健康格差対策の進め方：効果をもたらす5つの視点」（医学書院）、「社会疫学＜上・下＞（監訳）」（大修館）など。趣味は野遊び・野菜づくり。

宮田 俊男

早稲田大学理工学術院先端生命医科学センター　教授
医療法人社団DEN 理事長

1999年：早稲田大学理工学部機械工学科卒業
2003年：大阪大学医学部医学科卒業(3年次編入)
2003年：大阪大学第一外科入局
2009年：大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科学特任助教を経て、厚生労働省に入省。 主に健康・医療分野のイノベーション政策に従事
2013年：退官し、日本医療政策機構理事、内閣官房健康・医療戦略室補佐官、国立がん研究センター政策室長等を歴任
2017年：厚生労働省参与。 医療法人社団DENみいクリニックを立ち上げ、地域包括ケアシステムの構築を実践。在宅医療、コロナ禍における発熱外来、オンライン診療、産業医として健康経営支援にも取り組む。セルフケアアプリ健こんぱすの考案者としても知られる。
2020年10月より早稲田大学教授　医療政策、臨床疫学、レギュラトリーサイエンス、医工連携等の領域で研究および社会人大学院生の学位指導。 日本健康会議実行委員。日本臨床疫学学会理事。博士(医学)。

松永 武志

東京都　デジタルサービス局　デジタルサービス推進部　スマートシティ推進担当課長

大阪府出身

2001年　東京都入都
2017年　中央区企画部　副参事（計画・特命担当）
2019年　戦略政策情報推進本部　ICT推進部　情報通信施策推進担当課長
2020年　戦略政策情報推進本部　戦略事業部　先端事業推進担当課長
2021年　現職

2020年からスマート東京の推進に向け、民間での都市OSの実装支援やウェルネス分野でのデータ利活用・連携などを担当

稲邑 拓馬

経済産業省　商務・サービスグループ ヘルスケア産業課長

平成10年に東京大学法学部を卒業後、通商産業省（当時）に入省。主にエネルギー、通商、製造業などの分野での政策立案に従事し、令和2年5月から経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課長に着任。

直前は、資源エネルギー庁エネルギー制度改革推進総合調整官として、電気事業法・再生可能エネルギー特別措置法の改正を担当。また、外務省ＯＥＣＤ日本政府代表部や財務省主計局といった他省庁への出向経験も有する。

南郷 栄秀

社会福祉法人聖母会 聖母病院 総合診療科　部長

東京都出身。1998年東京医科歯科大学医学部医学科卒業。虎の門病院内科、同分院内科総合診療科、東京北社会保険病院（現・東京北医療センター）、JCHO東京城東病院総合診療科を経て、2021年現職。

現在、東京医科歯科大学医学部臨床教授、広島大学医・歯学部客員教授、日本プライマリ・ケア連合学会理事、コクランジャパン監事、日本臨床疫学会臨床疫学上席専門家。
専門は、総合診療、根拠に基づく医療（Evidence-Based Medicine: EBM）、医学教育。

江口　清貴

神奈川県CIO兼CDO

2005年、オンラインゲーム企業のCFOとして、株式公開や経営管理に従事する傍ら、ゲーム業界団体によるガイドライン制定を担当し、不正行為対応や適正な競争環境を整備するなど業界の諸問題対策に従事。2012年、LINEに入社、2013年12月よりCSR活動などを推進する担当となり、2018年4月に執行役員。2020年8月より神奈川県情報統括責任者兼データ統括責任者。

森田 朗

東京大学名誉教授
NFI（一社・次世代基盤政策研究所）代表理事
元中医協会長
厚生労働省・健康医療介護情報利活用検討会・座長

香坂 俊

慶應義塾大学 循環器内科 専任講師
同 医療科学系大学院 Program Director

職歴
1997: 慶応義塾大学医学部卒
1997-1999：在横須賀米軍病院 ・ 国立国際医療センター
1999-2008：Columbia University 内科 Resident /Chief Resident
Baylor College of Medicine 循環器内科 Fellow
Columbia University 循環器内科 Faculty
2008 以降：慶応義塾大学病院 循環器内科 Faculty
- 防衛医科大学 ・ 東京医科歯科大学 非常勤講師
- 東京大学医学系大学院医療品質評価学講座 特任研究員
- 日本医療開発機構（AMED） Program Officer ・ 評価委員
- Stanford 大学循環器内科 訪問研究員

資格
総合内科専門医、循環器内科専門医、心臓核医学専門医、心臓エコー専門医、心臓移植専門医

受賞
2006：米国循環器内科学会（ACC） Young Investigator Award
2011：日本循環器内科学会 高安賞
2012：慶応義塾大学医学部 Best Teacher Award
2018：日本循環器内科学会 臨床研究奨励賞
2019：慶應義塾大学医学部 北島賞

学術活動
日本循環器学会（教育研修委員会、IT/データベース委員会、ガイドライン委員会） 日本心血管インターベンション学会（監事、レジストリー実務委員会委員長）、 日本冠疾患学会（理事）

学術著書
「極論で語る循環器内科（丸善）」・「循環器急性期診療（MEDSI）」等

Shun Kohsaka, MD, PhD, FACC

Shun KOHSAKA, MD, is a United States trained, board certified Cardiologist and currently serves as Senior Lecturer of Keio University School of Medicine (Division of Cardiology) and Visiting Researcher of the Tokyo University Graduate School of Medicine (Department of Healthcare Quality Assessment) in Tokyo, Japan. Dr. Kohsaka is also an associated board member for National Clinical Database, and member of Education and Post-Graduate Training Committee for Japanese Circulation Society (JCS) and Japanese College of Cardiology (JCC).

Dr. Kohsaka received his training at St Luke's-Roosevelt Hospital Center at Columbia University and Texas Heart Institute at Baylor College of Medicine. Prior to coming back to Japan in December 2007, he was an attending physician at Columbia University, and the principal investigator for multiple large-scale clinical research projects. He has specialized in the care of heart failure, and quality and outcome research in cardiovascular care. Currently, he is one of the main investigator of KiCS (Keio interhopsital Cardiovascular Studies for PCI, acute heart failure, and atrial fibrillation), J-PCI registry (national registration network for PCI, EVT and SHD procedures), and JACVSD (Japan Adult CardioVascular Surgical Database). He has received a number of awards, including YIA in American College of Cardiology, Takayasu Award in JCS for excellence in clinical research, and Best Teachers Award in Keio University Hospital. He is board certified in internal medicine (US and Japan), cardiology (US), nuclear cardiology (US), echocardiography (US) and advanced heart failure (US).

Thomas S. Inui, MD, ScM, MACP

Founding Chair, the Department of Population Medicine, and Paul C. Cabot Professor, Harvard Medical School

Johns Hopkins大学医学部卒。同大学病院で内科学レジデンシーの後チーフレジデントを務める。同級生で臨床疫学の開祖の1人Robert Fletcher夫妻とともに、レジデント時代に、同時にJohns Hopkins School of Public Health の院生となりPublic Health を学ぶ。博士号を取得。Robert Wood Johnson Clinical Scholars Program のResearch Fellow として臨床研究の修練を受ける。その後、Washington大学 で総合内科学講座教授、Harvard医科大学Population Medicine講座の初代主任教授などを歴任。2000年にサバテイカルで東京大学に半年間滞在し、医学教育改革に貢献した。米国総合内科学会理事兼会長、National Academy of Medicine会員、米国内科学会よりMaster（MACP）の称号賦与。

福原 俊一

京都大学名誉教授、Johns Hopkins大学客員教授、福島県立医科大学 副学長

1979年北海道大学医学部卒、横須賀米海軍病院インターン、カリフォルニア大学サンフランシスコ校（UCSF）で内科レジデンシ―研修後、循環器・総合内科臨床に従事。1990年Harvard医科大学 客員研究員（SPHで修士号取得）、東大医学部講師を経て、2000年京都大学医学研究科 社会健康医学系専攻（SPH）医療疫学分野教授に就任。東大教授併任（-2002年) 。2000年に京都大学教授を退任後、同 地域医療システム学講座特任教授に就任、現在に至る。

20年間在籍した医療疫学分野に114名の大学院生が在籍、卒業生の約70%がアカデミア（うち11名の教授を含む）で活躍。研究室から、500編以上の英文原著論文を発信。2005年、京都大学SPH内に「臨床研究者養成プログラム(MCR)」を開講し、これまでに全国から200名以上の医師が受講し院生による原著論文1000編以上を発信。Johns Hopkins大学のオンラインMPH日本プログラムの実現にも協力し、客員教授として同プログラムの教育に貢献している。

世界医学サミット（WHS) 第7回本会議 （ベルリン、2015年) president。米国内科学会（ACP) 認定専門医。2014年ACP日本支部理事、 2017年ACPよりMaster (MACP)の称号賦与、Laureate賞受賞。2020年日本腎臓財団より学術賞を受賞。

座長
濱口 杉大（日本臨床疫学会第4回年次学術大会長、福島県立医科大学教授）
宮田 俊男（日本臨床疫学会 理事、早稲田大学教授）

1.「Sir William Oslerから日本臨床疫学会発足まで: 127年の物語」
講師：福原 俊一
日本臨床疫学会 代表理事、京都大学名誉教授、Johns Hopkins大学客員教授
2.「日本臨床疫学会発足から未来へ: 現場でいま求められていること」
講師：香坂 俊
慶応義塾大学医学部 循環器内科 専任講師

Distinguished Contributor
Thomas Inui, MD, ScD, MACP
(Founding Chair, the Department of Population Medicine, and Paul C. Cabot Professor, Harvard Medical School)

有吉 紅也

長崎大学熱帯医学研究所臨床感染症学分野教授
長崎大学病院感染症内科（熱研内科）科長
長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科副研究科長

1986年旭川医科大学卒。アフリカでの医療を目指しロンドン大学衛生熱帯医学大学院(LSHTM)留学、ジンバブエ大学で研修医。1990年英国のセントメリー病院研究員。1992年より西アフリカガンビア共和国にある英国MRC研究所にてエイズ研究に従事。1998年帰国、国立感染症研究所エイズ研究センターに赴任。在職中の4年間をJICA専門家としてタイ国立衛生研究所およびランパン病院でエイズ研究と教育に従事。2005年長崎大学教授就任後は、ベトナムニャチャンやハノイの感染症病棟、フィリピンマニラの国立感染症病院、日本では全国多施設成人肺炎研究などの臨床研究を推進。2015年よりロンドン大学LSHTM客員教授。

鈴木 基

国立感染症研究所 感染症疫学センター長
長崎大学熱帯医学研究所　臨床感染症学分野　客員教授
国境なき医師団日本　理事

脇田 貴文

関西大学 社会学部 心理学専攻

2006年名古屋大学教育発達科学研究科博士後期課程を満期退学。京都大学大学院医学研究科産官学連携研究員を経て、2008年関西大学社会学部に助教として着任。2012年博士（心理学）。2018年より教授、現在に至る。 これまで多数のPRO尺度の開発を行っている。

耒田 善彦

沖縄県立中部病院腎臓内科
マサチューセッツ総合病院救急部研究員

沖縄県立中部病院での臨床研修と腎臓内科・膠原病内科医としての勤務を経て、2018年にジョンズホプキンス大学公衆衛生修士取得、2018-2021年までハーバード医科大学医科学修士 ならびにマサチューセッツ総合病院リサーチフェローとして勤務。多層オミクスデータに機械学習を応用したトランスレーショナルリサーチのトレーニングを受け、現在は帰国し臨床業務している。米国で目の当たりにしたトランスレーショナルリサーチと創薬のシームレスな世界に現在は興味あり。

隈丸 拓

東京大学医学系研究科 医療品質評価学講座　特任准教授

竹内 由則

東邦大学医学部医学科 社会医学講座 医療統計学分野 講師、順天堂大学大学院医学研究科 データサイエンス 客員准教授、中央大学理工学部 兼任講師

2012-2016年 独立行政法人医薬品医療機器総合機構調査専門員、2016-2019年 東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 生物統計学分野 特任助教、2019-2021年 同健康科学・看護学専攻 疫学・予防保健学分野 助教、2021年より現職。日本薬剤疫学会 薬剤疫学とデータベースタスクフォース 委員、日本褥瘡学会 実態調査委員、独立行政法人医薬品医療機器総合機構 専門委員、日本薬剤疫学会認定ファーマコビジランス・スぺシャリスト。

岩上 将夫

筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野
助教
London School of Hygiene and Tropical Medicine Honorary Assistant Professor

2008年東京大学医学部卒、2008-9年同医学部附属病院初期研修。2010-11年徳洲会湘南鎌倉総合病院腎免疫血管内科後期研修、2012年東京大学公衆衛生大学院、2013年東京大学医学部附属病院血液浄化療法部特任助教、同年ロンドン大学MSc Epidemiology、2014-18年ロンドン大学PhD Epidemiology and Population Health、2018年より現職。日本薬剤疫学会評議員・雑誌編集委員、国際薬剤疫学会誌（Pharmacoepidemiology and Drug Safety) Associate Editor、独立行政法人医薬品医療機器総合機構専門委員、日本臨床疫学会認定専門家。

大前 憲史

福島県立医科大学附属病院 臨床研究教育推進部

大阪生まれ大阪育ち。2003年名古屋大学を卒業後、癌手術を中心に泌尿器科医として研鑽。東京女子医大泌尿器科在籍中に臨床研究と出会う。京都大学大学院医療疫学分野に入学し、社会健康医学博士、社会医学系専門医を取得。現在は福島県で臨床研究について方法論的な観点から研究や教育活動に従事。著書に『医学論文査読のお作法　査読を制する者は論文を制する』（健康医療評価研究機構）がある。

山崎　大

京都大学　地域医療システム学/臨床疫学　特定講師

北海道旭川市出身。2008年宮崎大学卒業。札幌の手稲渓仁会病院で8年間、消化器内科医として研鑽を積む。2016年京都大学大学院に入学。福原俊一教授のもとで臨床疫学を学び、2019年医学博士号取得。炎症性腸疾患のレジストリー研究と、脂肪肝や脂肪膵などの異所性脂肪に関する疫学研究を行うとともに、臨床研究教育に携わる。消化器・内視鏡・肝臓・総合内科専門医。日本臨床疫学会上席専門家。

吉岡 貴史

福島県立医科大学 臨床研究イノベーションセンター

2010年 岡山大学医学部医学科卒。岡山大学病院泌尿器科などを経て2017年4月より現職。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本臨床疫学会認定専門家。臨床疫学的手法を用いた観察研究 (特に予測モデル研究)・タバコに関する疫学研究・COVID-19に関する公衆衛生/医療政策研究に従事している。読んだ論文を適切に評価し、letterという形で科学的なコミュニケーションをとることを日々意識しており、2019年から現在までに20以上のletter出版経験を持つ。

後藤　励

慶應義塾大学大学院　経営管理研究科/健康マネジメント研究科　教授

1998年京都大学医学部卒業。神戸市立中央市民病院での内科臨床研修後、京都大学大学院経済学研究科で医療経済学の研究を行い、博士（経済学）取得。甲南大学経済学部講師・准教授、京都大学白眉センター特定准教授、慶應義塾大学経営管理研究科准教授を経て現職。2019年10月より健康マネジメント研究科委員を兼担し医療経済評価（HTA）人材育成プログラムを担当。

山本 洋介

京都大学大学院医学研究科　社会健康医学系専攻　医療疫学分野　教授

兵庫県神戸市出身、2002年京都大学卒業。洛和会音羽病院での内科研修の後、京大病院・公立豊岡病院で皮膚科医として勤務後、京都大学大学院医学研究科医療疫学分野に進学、臨床研究・QOL研究を学ぶ（2011年博士（医学）号取得）。大学院在学中より現在に至るまで、尺度開発・臨床応用の両面からQOL研究に従事。さらにはQOLにとどまらず、皮膚のかゆみなど患者のPatient-reported Outcome (PRO)を用いた臨床研究、大規模データベースを用いた研究など様々な臨床疫学研究・臨床研究教育に携わる。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、臨床疫学会上席専門家。

新見 正則

新見正則医院　院長

上野 文昭

大船中央病院 消化器・IBDセンター

松岡 克善

東邦大学 医療センター佐倉病院 消化器内科学　教授

1996年慶應義塾大学医学部卒業。2000年慶應義塾大学大学院博士課程に入学、炎症性腸疾患の臨床と基礎研究に従事した。2005年10月より2009年6月まで米国PittsburgおよびNorth Carolinaに留学し、炎症性腸疾患の基礎研究を行った。2009年7月より慶應義塾大学医学部消化器内科、2014年10月より東京医科歯科大学消化器で勤務した。2018年4月より現職。

田宮　菜奈子

筑波大学　医学医療系　ヘルスサービスリサーチ分野　教授
ヘルスサービス開発研究センター　センター長

1986年筑波大学医学専門学群卒業。1990年東京大学大学院医学研究科博士課程社会医学専攻修了(医学博士)。1994年米国ハーバード大学公衆衛生学部修士課程修了。老人保健施設長などを経て我が国初のヘルスサービスリサーチの研究室を2005年に筑波大学で開設。　以降、一貫して保健医療介護福祉を含めたヘルスサービスリサーチを推進している。第60回公衆衛生学会奨励賞受賞。日本公衆衛生学会理事。2016年より厚生労働省 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織保険医療専門審査員。2017年より厚生労働省「科学的裏付けに基づく介護に係る検討会」構成員。厚生労働省データヘルス・審査支払機関改革アドバイザリーグループ員。Lanset、GGIなど医療介護に関する英文原著論文多数。主な著書：ヘルスサービスリサーチ入門 生活と調和した医療のために　東京大学出版会、根拠に基づく高齢者施設ケア (田宮菜奈子：編集代表)金芳堂。

加藤 源太

京都大学医学部附属病院診療報酬センター
ベッドコントロールセンター 准教授

1998年京都大学医学部卒業。大阪赤十字病院にて救急医療に従事の後、2004年京都大学大学院文学研究科行動文化学博士後期課程に進学し、博士（文学）を取得。2011年厚生労働省保険局総務課を経て、2014年4月より現職。専門分野は医療社会学、医療政策、医療ビッグデータ（特にレセプト等、NDB）、病院運営。

笹渕 裕介

自治医科大学データサイエンスセンター 講師

2003年に山梨医科大学医学部医学科を卒業、麻酔・集中治療を中心に臨床を行い、2013年に東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻へ進学。その後、東京大学で医学博士を取得。東京大学大学院医学系研究科ヘルスサービスリサーチ講座特任助教を経て、2017年より現職。専門領域は臨床疫学であり、これまで集中治療関連を中心にDPCやレセプトデータを用いて研究を行っている。

著書に「臨床論文のMethodsを読むMethod 臨床家が知っておきたいPICOと統計解析の基本のキ」（メディカルサイエンスインターナショナル,2019）、「超入門! すべての医療従事者のためのRstudioではじめる医療統計」（金芳堂,2020)など。