大会長挨拶

清水 達也第47回日本バイオマテリアル学会大会 大会長

(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所)

第47回日本バイオマテリアル学会大会は2025年11月9日(日)~11日(火)の3日間にわたり東京たま未来メッセ(東京)において開催いたします。

今回の大会のテーマは「翔べ!バイオマテリアル –新領域を切り拓く挑戦者たち-」と致しました。当学会ではこれまでに抗血栓・生体適合性材料、細胞シートを用いたティッシュエンジニアリング、ナノ粒子を用いたドラッグデリバリーシステムなどユニークなバイオマテリアルが創造され、医学の新領域を切り拓いてきました。近年、バイオマテリアルのカバー範囲は医学にとどまらず、例えばティッシュエンジニアリングで培われた手法が細胞性食品(いわゆる培養肉)に応用されたり、宇宙空間における無重力条件下細胞培養に展開したり、新しい領域に拡がっております。これに伴い、国内アカデミアのみならず海外で活躍したり、スタートアップを立ち上げたり、多様な研究者が生まれる動きが出てきています。

そこで本学会大会は、これらの新しい研究領域、様々な分野で活躍する研究者に焦点を当て、参加される方々に飛躍するバイオマテリアルの最新状況を知っていただく魅力的なプログラムを計画しています。さらに、2025年11月9日(日)午後には若手研究者向けの発表会も企画しており、新領域を切り拓くバイオマテリアル研究者の育成にも取り組みたいと考えています。

東京たま未来メッセは2022年に開業したばかりの施設で、八王子駅から徒歩数分の距離にあります。八王子は新宿や横浜から約40分で意外と好立地であり、少し足を延ばせば海外の方にも人気の高尾山など自然豊かな地域であることも特徴です。また、近隣には医療機器メーカーの開発拠点やバイオマテリアル研究者が所属する大学も点在しており、国内外のバイオマテリアル研究者が集う格好の場所と考えます。八王子近隣の自然にふれつつ、最新のコンベンション施設でバイオマテリアルが切り拓く新領域について議論いたしましょう。多くの方々にご参加いただくことを期待しております。

2024年10月吉日