ご挨拶

メインテーマ「初期研修のプラスα」

江面 正幸
独立行政法人国立病院機構
仙台医療センター 院長

第41回臨床研修研究会を、2025年4月19日(土)に江陽グランドホテル(仙台市)において開催させていただくことになりました。伝統ある本研究会のお世話を当院が仰せつかるのは、国立仙台病院時代に山内英生院長が第20回を担当した2002年以来23年ぶりのことであり、職員一同大変光栄に存じております。

今回のメインテーマは「初期研修のプラスα」としました。2002年の仙台開催では主題は「臨床研修必修化への対応」となっておりました。その後2004年に医師初期研修は必修化され、既に20年以上が経過しております。この間当研究会でもいかにして良い研修医を育てるかが議論され、現在では大多数の研修施設で一定レベル以上の研修医を養成することができるようになりました。本研修制度およびそれと真摯に向き合ってきた当研究会の功績と考えます。そのような中で各研修施設の研修内容を差別化するのは、初期研修そのものではなくて、プラスαの部分ではないかと考えました。この考えに沿って「初期研修と研究活動」と「初期研修と災害活動」の2つのシンポジウムを企画しました。更にポスターセッションも「初期研修のプラスα」として、初期研修そのもの以外の部分での各施設の特徴を紹介していただきたいと思っております。恒例の「厚生労働省と文部科学省との討議」も行う予定です。

2011年、学都仙台は大きな揺れを体感しました。そして2024年、東北大学が国内唯一の国際卓越研究大学に認定され、学都仙台はまた大きく揺れております。初期研修と研究・災害の関わりを、両方をキーワードとする仙台の地で議論していただければと思います。

仙台駅は東京駅からははやぶさで1時間30分です。仙台空港はアクセス鉄道で仙台駅とつながっており、関西からですと伊丹空港からだけでも14往復、ほかに神戸空港や関西空港便もございます。もちろん札幌、名古屋、広島、福岡の便もあり、ないのは羽田便だけです。学会の前後には、東北地方唯一の政令指定都市でありながら、地方都市の雰囲気も残す仙台市を満喫いただければと思います。

多くの方々のご参加を心からお待ちしております。