大会長挨拶

第21回日本母子看護学会学術集会長
東京女子医科大学看護学部
教授 小川久貴子

日本母子看護学会は2020年で創立20周年を迎えました。今年もCOVID-19感染拡大を考慮し、第21回学術集会は8月にWEBオンラインにて開催することに致しました。

今学術集会のテーマは「アフターコロナにおける母子看護の探求」とし、なかなか収束が見通せないCOVID-19状況下でありますが、大会長講演としては、「アフターコロナの若年妊婦支援」について、これまでの研究成果をふまえてお話します。そして、CLoCMip2022必修研修の要件を兼ねた教育講演として、婦人科医の正岡直樹教授に「母体の感染」についてCOVID-19を含め幅広く感染症のご講演をして頂き、麻酔科医の長坂安子教授に「妊娠と薬」について無痛分娩を含めて幅広くご講演をして頂きます。

また、教育講演「アフターコロナにおける母子看護」では、日本看護協会常任理事の井本寛子先生に、COVID-19状況下における日本の母子看護の多様な取り組みをご紹介して頂きます。

そして、シンポジウムでは、「アフターコロナにおける母子看護-今・これから-」をテーマに、臨床の最先端で行っている看護を石川看護部長にお話し頂き、妊産婦のメンタルヘルスの研究を続けている新井陽子准教授に課題と対策をご講演して頂きます。助産師教育に携わっている加藤千晶准教授にアフターコロナの母子看護教育として重要なことをお話し頂き、地域母子保健の取り組みについて福島富士子教授にお話し頂きます。そして、臨床におけるオンライン上での面会や、母親学級・両親学級および教育では遠隔授業へと出産現場が多様化している中で、これからの母子看護はどうあったら良いのかを皆さんと一緒に考え、そのあり方を探究して頂ける機会になればと願いします。

本学術集会への多くの方のご参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。